小樽駅から天狗山方面に向かい、国道956号線を登っていくと、住宅街の中に「ダイニング&カフェ カフール」さんがあります。
小樽駅からは車で10分ほど。周囲に馴染む茶色の建物と、お店の前の駐車場が目印です。

この日は昼に訪れ、パスタセットを注文しました。パスタは8種類の中から選ぶことができ、パスタのほかにサラダ、オリーブオイルのかかった自家製パン、デザートとドリンクが付きます。

レストランはオープンキッチンで、ご店主の小気味いいフライパン捌きを見ながら料理が運ばれてくるのを待つことができます。
オープンキッチンでご店主が腕を振るい、優しそうな奥さんがニコニコしながら接客をしてくれます。この日は天気も良かったので、開放的な空間に陽の光が差して、より暖かい雰囲気の中わくわく料理を待つことができました。

まずはサラダ、次にパスタと自家製パンが運ばれてきます。
色々な種類があって迷いに迷いましたが、この日選んだパスタはナスとモッツァレラチーズのトマトソース。パスタは細めの麺でアルデンテ。ぷりっと歯切れの良い食感です。

じゅわりと火の通ったナスと、フレッシュな香りがするトマトソース。さらにパスタの上に載ったモッツァレラチーズはふんわり柔らかく、熱の通ったところがトロリとのびて、それでいて弾力があります。
味も食感もさまざまで、もう一口、もう一口と食べ進めてあっという間に食べ終えてしまう絶品パスタでした。
お皿に残ったソースもパンにつけてきれいに頂きました。パンとの相性ももちろん抜群の、残すにはもったいない美味しいソースでした。


美味しい余韻に浸っている頃合いを見て、ドリンクとデザートが運ばれてきます。
この日のデザートは、真っ白いチーズケーキとブラックペッパーのアイスに赤いベリーソースが添えられたもの。繊細な飴細工がふんわりと載っていて、お皿を見た瞬間のあまりにも本格的な華やかさにびっくりしました。

もちろん見た目だけでなく味も本格的。チーズケーキはふわっふわの軽い食感でいくつでも食べられそうです。ブラックペッパーのアイスってどんな感じかな?と未知の体験でしたが、口溶けの良いアイスクリームに黒コショウの爽やかな香りが思いのほか合います。こういう美味しさもあるんだ!と新体験。
一方きれいな飴細工は崩してチーズケーキやアイスと一緒に食べると、ぱりぱりの食感がプラスされて、デザート皿のアクセントとなっていました。美しいだけでなく、ちゃんと味の演出にもなっているんですね。

どの料理もとてもおいしかった旨をご店主に伝えると、なんも特別なことはしていない、と口では言いながらも照れているのがわかります。凄腕シェフのご店主ですが、シャイな方でもあるようです。
パスタのチーズもあまり食べたことない食感だったと伝えると、こちらもなんも特別なものじゃないと言いながらも、イタリアのチーズだと教えてくれました。なんも、と言いながら食材にもこだわっていると想像ができます。
レシピも聞けば教えてくれるそうです。実際に家でレシピ通りに作ってみた方がいるようですが、お店と同じ味にはならなかったとのこと。レシピだけでなく、ご店主の技術が料理のおいしさを引き上げているのだろうと感じました。

普段使いしやすい心地よいお店ですが、出てくるイタリアンは本格的。その分人気のお店ですので、ランチは特に満席になる事も多いそうです。もし来店されるのであれば、事前の予約をお勧めします。

今回食べた以外の料理も、このお店なら絶対おいしいぞ! といい予感しかしません。夜ならワインと一緒に食べてみたいなあ、と思ったり、次訪れた際にはどんなおいしさに出会えるのか今から楽しみです。


dining&cafe カフール

営業時間
ランチタイム 11:30~15:00(オーダーストップ 14:00)
ディナータイム 17:30~23:00(最終来店 21:00)
定休日 月曜(祝日の場合は火曜)
※貸切営業・臨時休業の場合もございます。


住所
〒047-0023
北海道小樽市最上1丁目26-22
駐車場有